オーストラリアのホームステイは安全かという疑問について、結論から申し上げますとホームステイは比較的安全といえるでしょう。
この問いを発する意味は、2つあると思います。 ひとつはホームステイという一般家庭自体が滞在先として安全かどうか、もうひとつはホームステイ周辺の住宅地域の環境が安全かどうかという点です。
まず、ホームステイという家庭について考えて見ましょう。
オーストラリアのホームステイはごく普通の家庭で、経済的に豊かな家庭もあれば、そうでない家庭もあります。 日本でホームステイ滞在する外国人を想像してみてください。 たとえば外国人を受け入れるあなたの家庭は隣の家庭と同じではありませんね。
つまりひとつとして同じ家庭はないですし、同じ生活レベルというわけではありません。 そして、一緒に住む家族も、その家庭の生活ルールも、食生活も、自分に与えられる部屋も、トイレやお風呂の状況でさえ微妙な違いがあります。 このようにホームステイはホテルのような画一的な滞在条件を提供しているわけではありません。 最初にこの点を理解することが肝要です。
ホームステイ内での安全性をさらに2つに分けて考えて見ましょう。
最初は家の構造です。オーストラリアは家にセキュリティーシステムを入れている家庭が多く、進入者があると大きなサイレンがなり、セキュリティー会社に自動的に連絡が入ります。 また家の鍵が2重になっているケースも多くあります。 人通りの多い家の1階の窓には鉄格子がはめられているのもよく見ます。 それぞれの部屋に鍵がかかるようにな家もあり、滞在先の自分の部屋のドアに鍵があったとしても不思議ではありません。 もちろんすべての家の部屋に鍵がかかるわけではありませんが、オーストラリアではセキュリティーとプライバシーに対してかなり敏感に考えています。
もうひとつは家族の安全性です。 ホームステイとなる家庭は自分から希望してホストファミリーとなりますが、ホストファミリーに採用する際には事前に訪問調査されるのが一般的です。 一軒一軒の家を訪問するスタッフはホームステイを募集している学校やホームステイ手配会社です。 それぞれの団体で採用基準を設けているはずです。 この採用基準では物理的な条件 (例えば学生の部屋は個室であるとか、部屋には机と椅子とベッドがあることと等)は客観的に判別できますが、家族の人間性を判断することは短時間の面接では非常に難しいといえるでしょう。 そのためオーストラリア政府では18歳未満の未成年の学生を受け入れる家庭にはポリスチェックを受けることを義務付けています。 ポリスチェックとは過去の犯罪履歴をチェックするシステムで、18歳以上の大人を対象に行っています。 18歳以上の大人を受け入れる家庭には必要ないものですが、きちんとしたホームステイ手配をする団体では全部の家庭にポリスチェックを行い、性犯罪などの不測の事態に学生が巻き込まれないように努力しています。
このような状況から、きちんとしたホームステイ手配をしている団体の扱いであれば、かなり高い確率で家庭内の安全性が保たれていると考えてよいでしょう。
次にホームステイする周辺地域の安全性についてです。
オーストラリアの語学学校がある場所は通常都市の中心部あるいはその周辺に集中しています。 そしてその中心部を囲んで住宅地域が広がっています。 オーストラリアの通勤・通学の範囲は電車やバスを使って自宅からおよそ1時間半以内と考えられます。 都市によって違いますが、ホームステイ先は学校から公共交通機関を使って30分から1時間というのが一般的です。 大都市の場合はあまり都市部に近いとアパートが多く、家も小さくて狭いので留学生を受け入れる家庭が少なくなります。 そこで中心部から少々離れた地域で、部屋が余っている家がホストファミリーの名乗りをあげます。 オーストラリアの郊外の住宅地域は日本と同じように安全で、治安がしっかりしていると言えるでしょう。 しかし、統計的に見て比較的盗難などの犯罪が多い地域もありますので注意が必要です。 安全な地域と言われていたとしても、人通りの少ない公園や夜道を一人であるくことは避けましょう。
「安全とは自分で自分を守ること」が原則です。
ホームステイの家庭内での行動も隙を作ることが盗難や性犯罪に結びつくことがあります。
自分の身の回りの荷物を整理し、お金や財布を出しっぱなしにしないこと、乱れた服装で家の中を歩き回ったり、コントロールを失うようなお酒の飲み方をしないように心がけることは滞在の基本的なエチケットです。 このような滞在のエチケットを守ることで、あなた自身の安全を自分で守ることができ、滞在を楽しいものにすることができるのです。