インターンシップはかなり昔からありますが、近年は就職前の経験として、海外体験の一環として、留学で新しい分野を勉強した場合の次のステップとして、海外でのインターンシップを体験する方が増えているようです。
インターンシップとは、企業や団体で研修を行うことです。インターンシップは本来、企業・団体側が未経験または経験の浅い研修者に対し指導を行い、監督管理(スーパーバイズ)しながら実践的な経験を積んでもらい、将来その分野で活躍できる人材を育成することを目的としています。
そして、その分野は多岐にわたり、ほとんどすべての業種でインターンシップが行われていると言えるでしょう。
さて、オーストラリアでのインターンシップですが、外国企業での研修となりますので英語力が必須となります。例え留学生や海外からの研修生であったとしても、インターンシップは実際に活動している企業や団体の一員として働くわけですから、言葉が理解できなかったり、スタッフやお客様とのコミュニケーションに問題が発生するような場合はインターンシップを継続することができません。
通常、英語力はかなり高度なレベルが要求されます。多くのインターンシッププログラムは英語レベルの基準をUpper Intermediate(中級の上レベル)あるいはAdvanced(上級)レベルとしています。特に会話に重点がおかれています。 ですから、インターンシップを希望する場合には英語力を十分につけた上で望むことが大切です。
英語力に不安がある場合には現地の英語コースで十分な英語研修を行う必要があるでしょう。例え英語テストでのスコアが高く、英語に自信があるとしても、実際の海外生活での英語や環境に慣れる準備期間として、インターンシップ前に英語コースを1、2ヵ月受講することをお勧めします。
オーストラリアのインターンシッププログラムは語学学校がコースの一部として行っているケースと、インターンシップ手配会社が行っている場合があります。 語学学校に行った後に、現地でインターンシップを申し込むことも十分可能ですので、あわてて日本で申し込む必要はないでしょう。 むしろ現地事情を見た上でインターンシップを申し込むほうが安心ですし、費用も節約することができます。
インターンシッププログラムに参加する際、次のようなトラブル発生の可能性を認識しておく必要があります。これらはインターンシッププログラムが本来持つ問題点でもあります。
1. 希望する仕事内容通りのことができるとは限らないこと。
2. インターンシップの研修生に重要な仕事を任せられる可能性は低いこと。
3. 派遣先によってはコピー取りや電話受け等の雑用に終始する可能性があること。
4. 研修生を監督管理するスタッフが常時付いているとは限らないこと。
5. きちんと仕事を教えてくれない場合があること。
6. 高い報酬は期待できないこと。無償の場合もあること。
7. 他の従業員と全く同じ扱いをされ、スタッフとして組み込まれる場合があること。
これらの問題について手配した会社や派遣先の企業・団体に文句を言っても、解決は非常に難しいと考えたほうがよいでしょう。 人権を無視されるような問題や他の従業員よりも過酷な条件を与えられることは問題ですので、その点はしっかり言える必要があります。しかし、そうでない限りは、研修先において様々な体験ができたり、一人前の扱いをされた場合は、その機会を積極的に利用して自分の経験にしてゆくことを考えましょう。
また、インターンシップがその企業や関連する企業への就職のチャンスとなる場合もあります。企業のスタッフは見ていないようで、よく見ていますので、優れた人材であれば次々とチャンスを与え、将来的に海外就職の道が巡ってくる場合があります。