奨学金とは本来、経済的に豊かでない学生が将来的に学業資金を返却すべく、先駆けて学業のための費用を借り受ける、あるいは学業優秀の学生が経済的原因によって修学を妨げられるという社会的不利益から守り、学問の平等性を尊重するという観点から経済的援助をするという概念だと思います。
一般的に将来就職した際に分割で返金する奨学金と
返却不要の奨学金があります。
オーストラリアにおいては奨学金制度とは別に学費は就職後に税金納入の一端として大学学費の返済をする制度が定着しています。
留学生の場合は、分割返金する奨学金と返却不要の奨学金があり、これらの奨学金は主に政府機関や奨学金団体が行っています。
この他、留学代理店や学校で見られる奨学金(スカラシップ)と呼ばれるものに授業料の割引(ディスカウント)があります。
ここで考えてみたい奨学金は後者の留学代理店や学校が行っている実質的な授業料のディスカウントという点です。
本来、学業を目指す学生はお金を持っていないのが普通ですので、将来返金する約束で、利率の低い奨学金や社会的に貢献度の高い留学について無償の奨学金が提供されているという考え方が一般的常識だと思います。
しかし、奨学金という名の授業料ディスカウントは学校および留学代理店の集客目的の営業行為と考えられますので、留学生をいたずらに混乱することになるでしょう。
もし、本来の奨学金をご希望でしたら、政府機関および有名な奨学金機関に直接お問い合わせになることをおすすめします。 それ以外の奨学金についてはよくご検討され、自分自身の判断によって行動されることをおすすめします。
また、一部学校や留学代理店の行う学費割り引きは果たして得なのかどうか。 あるいは本来の授業料が適正な価格であったかどうかを考える必要があると思います。 オーストラリアの一部の学校では毎月のように「今月の奨学金」や「スペシャルキャンペーン」と銘打って授業料のディスカウントを行っていますが、これは本来の授業料を否定することにならないか心配です。